尾張刀工譜/加島進/尾張刀工が御三家の第一で名古屋と言う最高の環境のもとで数々の名刀を製作していながら世間の評価がさほど高くない

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	尾張刀工譜/岩田興/加島進/尾張刀工が御三家の第一で名古屋と言う最高の環境のもとで数々の名刀を製作していながら世間の評価がさほど高くない昭和59年　160P　部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。尾張刀工譜の刊行について史上における桃山時代は天正年間に始まりほぼ寛永年間頃までである。この期の刀工は、京・大阪・江戸の三都をはじめ、仙台・名古屋・和歌山・広島・佐賀などの大きな城下町に集まり、その多くは藩の抱え工として活躍した。桃山時代は刀工にとっても大きな転換期であった。新刀鍛冶は製作環境における変化と共に作風の上においてはそれまでの古刀とは明らかに一線を画する相違が認められる。その背景には政治・経済・文化・思想と広範な分野に及ぶ社会変華による中世から近世への移行がある。美濃尾張から三河にかかる地方一帯は信長が弘治元年(一五五五) 織田信広を倒して以来、桶狭間の戦、三河の一向一揆、美濃の斎藤氏駆逐、更には長篠合戦、小牧長久手の戦、関ヶ原戦などの重要な合戦の場となった処であり、従って大きな武器需要源でもあったわけである。それに応じたのは、古刀期から続いた関を中心とする美濃鍛冶と駿河の島田鍛油であったであろうが、やがて新時代を迎えるとそれらの刀工達は鍛刀場を新たな地方に求めて移動した。美濃鍛冶について言えば、隣国の尾張はもとより京・広島・金沢・鹿児島など広く諸国に分布し、それぞれの土地で重要な位置を占めた。尾張刀工の場合、例えば相模守政常は文禄四年に福島正則が清洲城主になると、抱え工として用いられ、続いて慶長五年(一六〇〇) 関ヶ原合戦後の十月に家康の四子松平忠吉が代って城主となると、引き続きその地で鍛刀した。家康九子の徳川義直が同十二年に甲府から清洲に転封となり、十五年に名古屋の築城が完成すると、刀工達はこぞって義直に従い名古屋に移った。(世に言う清洲越)その代表工が相模守政常・伯耆守信高・飛騨守氏房らである。彼等は揃って美濃鍛冶の出身者であるので、その作刀は関物の伝統を踏まえそれへ新味を加えたものである。私はかねてより尾張刀工が御三家の第一で名古屋と言う最高の環境のもとで、かずかずの名刀を製作していながら世間の評価がさほど高くないことを不満に思っていた。それは尾張新刀に関する紹介や研究が少なかったせいでもあった。処が今回、尾張刀研究の第一人者である岩田興氏が永年にわたる成果を発表されることになった。これによって尾張刀は正しく位置付けられるのであろうし、私達も今後は改めて見直す必要に迫られて来た。本書の刊行は広く新刀研究と言う面からすると新しい一頁が加ったことで、同好の同志と共に大いに喜びとするところである。昭和五十九年三月吉日前東京国立博物館学芸部工芸課刀剣室長加島進お探しの方、お好きな方いかがでしょうか。中古品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあり。表紙傷、小汚れ。ページ黄ばみ。ご理解の上、ご入札ください。もちろん読む分には問題ありません。487683新

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