浄土真宗真宗大谷派東本願寺贈講師澄玄横物仏法大海以信為能入肉筆龍樹智度論の語異安心頓成事件江戸後期幕末越前大野の人

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◆作者：澂玄◆作品：横物◆材質：紙本墨書(真筆作品)◆款記：「江南澄玄」◆印章：「江南澄玄」朱文単郭方印「普天」白文方印「淨若无形」朱文単郭長方印◆内容：「佛/法大海以/信為能入」(※出典龍樹菩薩『大智度論』)◆寸法：本紙50.4×58.8cm 総丈137.7×63.4cm◆付属品：無し(箱ありません)◆状態：ややシミ汚れ箇所あり。折れ。表装天に孔あり。表装傷み・汚れ。
【澄玄(ちょうげん)】生年不詳～文久元年(?－1861)越前国大野城下(現・福井県大野市)の浄土真宗大谷派最勝寺の衆徒の寺院に生まれる。諱・澄玄、号・普天、諡号・香雲院。近江国大津(現・滋賀県大津市)の唯泉寺住職。江戸時代の真宗大谷派における最大の異安心事件である「頓成事件」の当事者のひとり。天保12年(1841)能登国羽咋郡赤崎村(現・石川県羽咋郡志賀町)長光寺・頓成(霊崎了雄、1795－1887)の「信機自力説」をめぐり、嗣講であった澄玄が剣崎嗣講寮において頓成の自説の是非を問答。さらに弘化4年(1847)講師の雲華大含(1773－1850)らと再び頓成を安心調理し回心状を提出させたが、嘉永3年(1850)頓成は同志を募って澄玄ら学寮の講者を訴え、対決の結果、頓成らの主張が一部認められて回心状は差し戻され、澄玄には退役処分が下された。さらにその処分に対して学寮側が反発し、最終的に江戸幕府寺社奉行の裁定が下されるまでの大事件に発展した。
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